黒人差別に関して ~Nina Simone~
今アメリカで大きくなっている黒人が警官に殺された話に端を発した黒人差別へのデモ活動。一体何回目だろうか、キング牧師、リンカーンの時代から抗議をしてきたアメリカの人種差別問題。人種差別という話をすれば、ヒトラーの時代にはその凄惨な現場を全世界が映像で見て、歴史的な文書もたくさん出揃い、ほぼ全ての人類は歴史上からも、人種差別、黒人差別はよくないことと知っている。自明の話だ。
じゃあなぜ、差別をするのか?色々と理由や歴史的背景、ごちゃごちゃあるだろうが、僕が思うのはこれは差別をしている側の器が小さいから、という結論に帰着する。これは人種間の先行者利益で先行者であった人種が、足並みが揃うことで、全人種平等でよーいどんとなった時に、競争率が上がり、勝率が下がるのが嫌だからだ。先に資本をもった多数派の人種、ひいては国は、その勝ちを先行者利益を譲りたくない、なので差別をやめない。
僕が思う差別がなくなるには、これは白人という先行者利益がなくなった時、資本が逆転した時、要はアメリカで言えば黒人が社会的な重要ポストに白人より多く着いた時、資本が上回るもしくは同等になる時。現実的に言えば、白人と同じ比率でホワイトカラー職に黒人がついた時。
つまり、コツコツと貧困層が多い黒人社会から、一人一人とコツコツと頭がいい人、資本を稼げる人を作っていく。これが白人とのガチの戦いで勝つ為に、ぐうの音もでなくして勝負で勝つ為には、いつか来るその逆転の日までコツコツやるしかないと思う。
ただ、そんなことをするより、先人の偉人の様な、器の広い人種間差別を全くなしにする、皆が平等の競争社会で良しとする偉大な人物が、今のアメリカに出てくると、かっこいいけどね。
"Freedom is a feeeling! Freedom is No Fear!" - Nina Simone - New York, 1968
↑翻訳
記者;:あなたにとって自由って何ですか?
Simone; 私にとっての自由?あなたと同じよ。あなたが言ってみて。
記者;いや教えてよ。
記者 Simone;(笑)
Simone;それはただの感情よ。感情の話。それは誰かにどうやって恋をしているかを説明するようなもの。あなたは恋をしたことがない人に恋をすることってどう伝える?
絶対に出来っこないわよね。事柄は説明することは出来るかもしれないけど、気持ちは伝えられないでしょ。そういう事になった時に初めてあなたも分かるわ。
それが私にとっての自由なの。ステージ上で何回か経験があるわ。本当に自由を感じた経験。それは”何か”なの。本当に”何か”としか言いようがないの。
いいわ、何が私にとって自由かって。「No fear(全く恐怖がないこと)」
全く恐怖がないこと。
もし私の半生がそんな生活だったら、全く恐れる必要のない社会だったら。
そう子供たちだって何も恐れる必要のない社会だったら。
それが唯一、私が自由を説明するとしたら一番近い意味合いになると思う。
この意見が全てって訳ではないけど。
けど、それが本当に今思うことなの。